『フグ毒』って体にどういう影響を及ぼすの?
急にフグを食べたくなったので、今回はその『フグ毒』について解説したいと思います。
フグ。 思えば人生で食べたことがあったでしょうか。
わたしが小さいころ、TVでよくフグのお造り?というのでしょうか、
大きなお皿に円状に並べられているお刺身を、タレントさんがガーッとお箸ですくって、
しゃぶしゃぶして食べる映像が流れていました。
フグは高級食材なんだよーっと聞いてるし、わたしの人生ではまだ出会ってはいないと思います。
食べてみたい・・フグっておいしいのですか?
目次
『フグ毒』のすごさ
なぜか今日、とても魅力的に思えるフグですが、こやつの毒はそれはもう半端じゃないようです。
フグ毒は1-2mgほどでニンゲンを死に至らしめる超すごい毒です。
これは、よくサスペンス劇場で見かける『青酸カリ』の
約500-1000倍の毒性のようです。
どうしてそんなにすごい毒を持ってるのよ、フグさん。
フグ毒=『テトロドトキシン』
フグ毒の正体は、『テトロドトキシン』という物質です。
この物質が神経に作用して、人間の生理活動を停止させます。
人間の体は、神経に電流が流れることで指令が飛び、活動しています。
腕を動かそうぜ!も
足を動かそうぜ!も
胃をうごかそうぜ!も
呼吸しようぜ!も
心臓を一定リズムで動かそうぜ!も、
すべて神経を流れる電流のおかげです。
テトロドトキシンは、その電流が流れないようにしてしまうのです。
それによって、呼吸しようぜ!などの信号が行き届かなくなり、
やがて死に至ります。
※さらに詳しく
細胞膜に「ナトリウムイオン チャネル」というナトリウムイオンを通すための穴がある。
ナトリウムイオンが細胞で活動するから活動電位という電気の流れが出来る。
そのナトリウムイオン チャネルを邪魔するのがテトロドトキシンである。
邪魔をされると電気が流れなくなり、神経の活動が行われなくなるから、体に異常をきたす。
フグは自分の毒で死なない?
そんなに強い毒を持っていて、フグは自分で間違って口から取り込んじゃったりなんかして、その毒でうわーっって死んじゃったりしないのでしょうか?
はい、フグは自分の毒では死なないようです。
先に述べましたテトロドトキシンという毒素に反応する神経組織ではないからとのことのようです。
フグは毒がないとすぐ病気になる
フグは生まれたての時は毒を持っていないそうです。
その毒は、海で生活するあいたにどんどん毒をため込んでいくらしいのですね。
そこで、「フグを海で生活させずに養殖したら、毒ないしめっちゃ儲かるんじゃね?」と考えたオトナな大人たちが養殖を始めたそうですが、毒を持たずに成長したフグは、すぐに病気になったりストレスを抱えたりするそうです。
人間などの生き物にとっては毒でも、フグにとっては無くてはならないものだったんですね。。
まとめ
フグ、食べてみたいです。
だれか一緒に食べに行きましょう。
どこがおいしいかもわからないのでご享受願います。
あ。フグの免許のある安全なところでお願いします。
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