産後の骨盤矯正について

 産後の骨盤矯正について、
よくお話しをいただきます。
そこでお話しするのが、
『トコちゃんベルトを正しいやり方で締めて』
です。

今日は産後の骨盤矯正についてお話ししていきます。

まず、お子さんを産む前から話しが始まります。
妊娠後は骨盤内の靭帯(骨と骨をつなぐ強力なゴムバンドみたいなやつ)
が緩んできます。
なぜなら、骨盤を広げておなかの中で
赤ちゃんが大きく育つ準備をするために
骨盤を拡げるためです。
(リラキシンというホルモンの影響)

さて、お子さんを無事産んだおかあさん。
子供を胎内で大きく育てるため、
もしくは子供を無理なく産むため
に骨盤はしっかり開いています。
「骨盤を開く」
これ、とても大事なことです。
だって、骨盤を開かないと赤ちゃんが大きく育てませんもん。

さて、
赤ちゃんを無事に産めました。
産んだあと、
骨盤はまだしばらく開いたままです。
悲しいかな。
すぐに骨盤は閉じません。
そんな簡単にあれやこれやできるほど
人間のカラダは優れていません。

赤ちゃんを産んだあとのカラダは
長い時間(数か月)をかけて、
もとの骨盤の広がり具合や
カラダに戻ろうとします。

そこで問題になってくるのが「重力」です。
人間は基本的に立っている、
もしくは座っている時間が多いものです。

寝転がっている時間は大抵が寝ている時間でしょう。
人間は、重力に逆らって
カラダを起こしていることが多いのです。

その状況で骨盤が閉じようとすると、
何が起こるのか。

じつは
重力で子宮の上にある
小腸や大腸といったものが
骨盤のほうに落ちてくるのです。

だれも責められません。
悪いのは重力のせいです。

しかし、骨盤のほうに落ちた小腸や大腸が邪魔をして
骨盤は閉じる方向にうまく閉じられません。

そうこうしているあいだに
骨盤は「閉じる」という仕事を数か月でやめ、
骨盤がひらいたまま子育てに入る
=内臓が骨盤の中に落ちていて
ぽっこりお腹になる
が始まります。

あなたのぽっこりお腹はあなたのせいではありません。
ましてや、
あなたが子供を産んだせいでも
あなたの子供のせいでもありません。

ひとつ言える予防?策として
トコちゃんベルトをおススメします。

じつは締め方にもテクニックがあります。
①散歩など骨盤を良く動かす前に身に着ける
②オリジナリティを出すのではなく、ただとことん着ける
(自分はこれくらいの頻度で良いとか考えたがち)
③内臓を逆の重力でしっかりと横隔膜のほう(つまり胸のほう)
に動かした状態でトコちゃんベルトを締める

これらが締め方です。
とくに③の「 内臓を逆の重力でしっかりと横隔膜のほう(つまり胸のほう)
に動かした状態でトコちゃんベルトを締める 」
は、個人的に有りだなと思う戦法です。
だって、内臓が下に落ちてきてしまっているだけで、
どう考えたってそれを骨盤を締めても
すでに詰め込まれている小腸や大腸は動きません。
だって重力がありますもの。
となるので

上向きに寝ていただき、
すこしお尻をあげた状態で数分寝てていただき、
それからトコちゃんベルトをして
近所を歩く(=歩くことで骨盤が動く=徐々に骨盤が閉まる方向にすすむ)
と効果が期待できるかと思います。

骨盤矯正をやってほしい旨のお話しもあります。
そんなときは実際にやって
骨盤の位置を正しい場所に矯正するのですが、
はっきりいって、
骨盤の矯正は無意味だと思っています。

理由は、左右差の筋肉の強さにあります。
片方の筋肉がそもそも強いからそっちに引っ張られて
骨盤が歪んだりするのです。
矯正しても、また強いほうの筋肉に引っ張られて
すぐに歪んでいきます。
なので、骨盤矯正はやりますが、あんまりね~・・とのお話しも同時にしております。

話しが逸れましたが
とにかく①~③の締め方を実践して
骨盤の戻りを体感していただければと思います。
分からなければ、
ヨネカワ治療院まで。

では、また。




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