朽ちる美

 ヨネカワ治療院です。

今日は、普段思っていることを少し書いていこうと思います。

朽ちることの美しさ

美術の成績はまあまあ(=だいたい3)でしたので
アート的なセンスがあるわけではないのですが、
「朽ちる」
ということに対して美学があると考えています。

「朽ちる」とはよく、木などで使われる言葉です。

以下、コトバンクより引用

朽ちる (読み)クチル

 腐って形がくずれたりぼろぼろになったりする。「―・ちて今にも壊れそうな廃屋」
 評判が衰えてしまう。すたれる。「今なお―・ちることのない名声」
 むなしく人生を終える。「に出ることもなく―・ちる」


”朽ちる” はあまり良い表現で使われることは少ないかもしれません。
でも、木がある程度、生長して
そして自分の命のほとんどを全うして、
ぼろくなり、腐り、やがて音を立てて倒れているさまは
命を全うした感じがあって、とても感動しますし
美しいなぁと思います。

人間が朽ちる美しさ


歳をとって
徐々にできないことが増えていくことは、
恥ずかしいことでもなんでもなくて
朽ちていく美しさがある

と思っています。

こんな仕事をしていて
こんな話をするのも
なんなんですがね。


歳をとって徐々に歩けなくなってきた。
歳をとって徐々に起き上がれなくなってきた。
しゃべれなくなってきた・・
食事が食べられなくなってきた・・

こういったことって自然なことで
無理に抗うのもなぁ・・と思っています。
もちろん、
これは超個人的な考えなので
他の人に当てはまらなくてよいと思っていますが。

でも、徐々に物事が出来なくなってきたりするのって、
やっぱり命の火が徐々に消えていく
そんな自然の摂理の美しさってあると感じるんですよね。

木が朽ちて地面に横たわり、
徐々に土に還っていくように
人間も徐々に朽ちていき
やがて土に還っていけばよいのかなと思います。

もちろん、その過程で抵抗したりするのが人間ですし、
人間臭さがあって抵抗も良いなと思いますが。

何のために施術をしているのか

では、僕は何のために施術をしているのか?

徐々に人間が活動できなくなっていくことに美学を感じるなら、
施術なんてしなければいいじゃないか。

・・いえいえ、僕が施術をする理由は、
せっかくの命をしっかりと燃え尽きるまで燃やしてもらいたいからなんです。
僕がカラダのメンテナンスをすることで
ちゃんと命が終わるまできれいに朽ちていって
ほしいんです。

あなたのカラダは何十年使ったか
わかりませんが
メンテナンスすればまだ活動できます。
不完全燃焼で終わりに近づいてませんか?
そのカラダ、もうちょっとしっかり使えますよ。
しっかりと燃え尽きさせてあげてください。

まとめ

年齢とともに
できないことが増えていくのは当たり前ですが、
メンテナンスして、
完全燃焼で少しずつ
朽ちていく自分の人生を一緒に楽しみましょう。

では、また。




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