偶然に痛みが取れても悩んでしまう
50代、男性。
右腰の少し上に痛みの訴えがありました。
立っている姿勢で、体を左に真横に倒したときに、痛みが出ます。
てっきり筋肉を傷めてるのだろうと思っていましたが、施術後に痛みが消失していました。
(あれー?)みたいな感想です。
筋肉を傷めている場合、どんなに施術をしても筋肉は回復しません。
筋肉を傷めている場合、施術で行えるのは周囲の組織を整えて回復環境を最善にすることです。
筋肉組織を治すのは、自己治癒力のほかにないのです。
でも、施術後に痛みが消失していました。
ここで考えられるのは、2つ。
①筋肉の発痛物質が血液に乗って一時的に流れた
痛みを感じるのは、発痛物質があるからです。発痛物質が血液で一時的に流されてしまえば痛みも感じなくなります。
②そもそも筋肉を傷めていたのではない
背骨(とくに胸の背骨の9番目あたり)に負担があるのを、触れていて確認しています。ここの不具合を取り除いたからそれに伴って起きていた痛みが取れたのでしょうか・・。
「痛みが取れればそれでよい。」
受け手はそうかもしれませんが、術者は偶然、痛みが取れても喜んでいられません。
何が自分の仮説と違ったのか?
ここを解き明かすと、次回は精度の研ぎ澄まされた、より効果的な施術ができます。
ところで、なんで取れたんでしょうか・・
だれかの見解を聞きたいなぁー。